更新:2023年4月

時効とブラックリストやスーパーホワイトの関係性とは?

時効とブラックリストやスーパーホワイトってどういう関係?
時効が過ぎればブラックリストは消える?
ブラックリストから消えてもお金が借りられない?

 

なんとなくでしかわからない方も多いはずです

 

このページでは時効とブラックリストやスーパーホワイトについて、なるべく簡単に説明していきます

 

時効成立とその後のブラックリストやスーパーホワイト

過去に金融会社からお金を借りて、何らかの理由で返済をストップしている方もいるでしょう

 

もしその中で、時効を待っている方がいるのであれば、借金の時効について少し知っておかなければはらない事があります
(すでにご存知の方は、この記事を読む必要はごさいません)

 

時効の成立

借金の時効=消滅時効とは

お金を貸した人(債権者)が、お金を借りた人(債務者)から、お金を返してもらう権利が消滅する制度

 

消滅時効を成立させるには、非常に厳しい条件を満たす必要があります

 

消滅時効成立の条件
最終の返済から5年〜10年経過している

 

期間は借りた相手によって変わります

個人間 10年
貸金業者(消費者金融) 5年
銀行 5年
信用金庫 10年

起算点=数え出しの日は?
返済期限の翌日から数えます
もし、返済期限がない場合は、契約日から数えます

 

時効のリセット(更新)が起きていない

お金を貸した人(債権者)が裁判所を介した請求を行うと、時効までの日の計算はリセットされます

裁判所を介した請求?
支払督促・訴え提起前の和解・民事調停・家事調停・破産手続きの参加・再生手続きの参加・更正手続きの参加・その他

上記の請求以外でも、催告書が送られたり、差し押さえされたりすると進行が一時停止するなどの決まりもあります
なので、相手(借りた人や会社)が何かアクションを起こしたら、時効はリセットか一時停止されると考えておいてもいいでしょう

 

消滅時効の援用手続きをしている

お金を借りた人(債権者)から10年以上請求がないからといって、勝手に時効が成立して借金がなくなる訳ではありません

 

お金を借りた人(債務者)が条件を満たした上で、貸した人(債権者)に時効を主張することで成立します
その手続きをを消滅時効の援用といいます

消滅時効の援用は
弁護士や司法書士に相談し、お金を借りた人(債権者)に対し「時効援用通知書」の発送を依頼するのが一般です

 

上記の条件を満たせれば、時効は成立します

 

時効成立後のブラックリストやスーパーホワイト

では、ブラックリスト(個人信用情報機関での金融事故情報)は別ページで述べましたが、その情報は個人信用情報機関によって「保管期間」が決まっていますので、その期間が過ぎればその情報は消えます
(個人間融資の場合は関係ありません)

 

しかし、時効が成立しても融資を受けられないケースがあります

 

「時効が成立したのに?」と思うかもしれませんが、それが現実です

 

消滅時効の援用を行うと、個人信用情報機関に5年間保有されます

 

時効を成立させるために5年〜10年と成立後に5年間情報が残るということは、長くて15年間はブラックリストのままということです

 

※実際は、消滅時効の援用をしなければ、5年〜10年経てば個人信用情報機関に登録された個人の信用情報は消えるので、すでにお金を借りた人(債権者)以外から融資を受けることは可能となるケースもあります

 

なので、上記の15年という期間が経てば、過去にお金を借りていない金融会社であれば審査が通る可能性は非常に高くなります

 

しかし、次は個人信用情報機関から情報が消えることでスーパーホワイトという問題が出てきます

スーパーホワイトとは?なぜ問題に?

スーパーホワイトとは、ある程度の年齢なのに、クレジットカードの申し込みやローンの利用を一切していない人のことをいいます
個人信用情報機関に全く情報が無い人です

 

貸す側(債権者)からすれば、非常に怖い存在なので、「過去に事故あり」と判断されてしまうのです

 

ちなみに、個人信用情報機関以外で、職業や住所などの問題がある場合は、そもそも融資審査は通りません


まとめ

いかがでしたか?

 

もし、時効をお待ちの方は、弁護士や司法書士に相談の上、消滅時効の援用手続きをお考えください

 

考え方としては、時効は借りている金融会社に対してのもので、ブラックリストやスーパーホワイトは、その他(借りていない)の金融会社に対してのものということになります

 

そもそも借りたお金は返すのは当たり前なのですが、何らかの理由で返せなくなった方のために、時効という法的な制度がある訳です

 

間違っても時効を使って借金を帳消しにするとうい計画を立てて行うものではありません

 

実は、ブラックリストは簡単に消す方法もありますが、消えたからといってスーパーホワイトなどの問題もあり、絶対にお金を借りられるようになる訳ではありません

 

ご自身の信用情報を見直して見るのも良いかもしれません

 

一人では不安な方は相談に乗りますのでご連絡下さい